渡嘉敷島へ

2008年3月26日(水)

渡嘉敷島 渡嘉敷島は、那覇市から西へ32kmの東シナ海に浮かぶ、慶良間諸島の中で、沖縄本島に最も近い有人島で、七四〇人余が暮らしています。
那覇泊港を出発、高速船は快適に進み、しばらくすると緑の多い比較的大きい島がある。現在は、無人島になっているが、一九六二年までは、住民が住んでいた前島である。
沖縄戦の前年、この島に特攻基地設営のために担当将校が来たが、分校教師の説得で基地設営をやめた。そのために、沖縄戦の最中も学校が閉鎖されることなく、断続的ではあったが授業が続けられたという。日本軍がいなかったのでこの島では、一人の自決者も出ていないとの話です。
この航路は、毎年二~三月頃に鯨が子育てする海域とのことですが見ることが出来ませんでした。
前島を過ぎると渡嘉敷港です。

港には、「平和ガイド」の米浜美智さんが、観光タクシー二台で出迎えてくれました。米浜美智さんは、沖縄戦の生き残りの人たちの証言を聞きながら観光客に平和への思いを語っている「平和ガイド」の草分け的存在の人です。
「この島は世界で二番目に海が美しいと言われていますが、沖縄は戦後も基地の島として多くの犠牲を強いられてきた。その現実を見てもらいたい。」とのことでした。